スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「うるしの話」

 日本人が縄文時代から「漆」を使っていたということ、ご存知ですか?

 「究極のエコ塗料で、近年の化学塗料にも劣らない非常に優れた素材ですよ」ということを数野さんから聞いて、参考書として示されて求めたのがこの本です。

 うるしの話 (岩波文庫)松田権六 

 きっと、博識な方はご存知なのでしょうが、私は初めて知りました!
 この著者の松田権六さんは文化勲章受章者も受賞している日本の伝統文化の功労者ですが、並木製作所に入社して、漆塗りの高級万年筆の基礎を作った方ということ。

 エボナイト製の万年筆に黒漆を塗り、蒔絵を施し、海外へ輸出。ダンヒル・コティなどの一流メーカーと特約を結ぶ…この辺りは、文具好きの一般常識として知っていましたが、この方が尽力されていたとは…☆
 そのような方の著作にめぐり合うことが出来て、喜びを感じました!

 また、この万年筆事業に取り組む気概が素晴らしい!
 「漆芸の現代的利用のため」、「外貨の獲得という国策のため」に努力したという視野の広さに感動しました。

 この辺りは、第二部三章「蒔絵万年筆の創始とその影響」を是非お読み下さい。面白いですよ♪

 他にも、大型汽船の内装に漆を!という行も、大層楽しく読みました。
 使命感に燃えて、単身で造船会社に乗り込み、全く相手にされないところから、人を動かし、組織を動かし、国をも動かす、というストーリは痛快です!
 うーん、男ですね~。  この本の前半は、素人でも分かりやすく漆の技法・基礎知識が書いてありますし、かなりお役立ちの本かと思います。

 さて、こちらは、祖母が大事にしていた漆のお弁当箱。
 良いものだったのか、母の記憶によるとかなり丁寧に扱っていたそうです。

DSC_0337.jpg ゆうに50年~60年は経っているものだと思います。
 さすがに、ふちの部分など傷もありますが、つややかでうっとりするほど綺麗です。
 これで、毎日祖父にお弁当を作って持たせていたのだそうです。
 

DSC_0338_20090708000523.jpg 良いものは、良いなぁ、とつくづく思います。
 これがプラスチックのお弁当箱だったらこの年月を経ての美観は絶対保たれていないでしょう。

 木に漆、美しく実用的ですね。

 この本にも書いてありました、漆の強靭さは、日常使う「お椀」を思えばよいと。
 熱湯にさらされ、塩や醤油にさらされ、時には酢まで入り、洗われ、毎日厳粛な実験に耐えている…、と。
 今は、本物の「お椀」ではなく、プラ+漆風の塗料の椀も出回っていると思うので、なんとも言えませんが、ちょっと納得です。
 


この記事へのコメント

みーにゃさん、おはようございますo(^-^)o - マジェスティ - 2009年07月08日 09:25:36

漆、良いですね!

みーにゃ室長がこれだけ漆を調べられて居ると言う事は…やはり、ですか?

うーん、製品が楽しいですね!

両社の製品とも、漆との相性はバッチグー(ふ、旧い)ですし、そんなの出されたら、皆さんイチコロ(出たぁ!)ですね(笑)

あっ、因みに私の記憶が間違いなければ、昔高島屋の外商が松田さんの漆のセットを家に売りに来てましたよ!

当選貧乏ですから、買える筈も無かったみたいですけどね(笑)

漆 - 夢待ち人 - 2009年07月09日 08:59:55

日本の漆は究極の芸術ですね。漆の材質もやはり拘りますし、みーにゃさんが好きな万年筆に御自分で漆を塗られるのも、そう遠くないのでは?やはり日本は造りの国ですね。造りは心を鍛えてくれます。

☆マジェさん、おはようございます! - みーにゃ - 2009年07月09日 09:40:47

>イチコロ
出ました!昭和世代コトバですね♪
いえいえ、すぐ製品に結びつくというわけではないのです。
StyloArtからは拭き漆の製品を出すので、まずは私自身が勉強しようと思って読んでいます。

> あっ、因みに私の記憶が間違いなければ、昔高島屋の外商が松田さんの漆のセットを家に売りに来てましたよ!

それはすごいですね!外商さんが出入りしていたのですか~!!
相当高価だったんでしょうね~☆当時のカタログだけでも見てみたいです。

☆夢待ち人さん、おはようございます! - みーにゃ - 2009年07月09日 09:47:03

やっぱり夢待ち人さんや皆さんのように教養のある方は、漆などの伝統工芸についてもご存知なのですね!
漆自体の品質というのも随分幅があるようですね!
漆はいろいろな製品と相性が良いようですので、改めて身の回りや、デパートなどを見ても回るのも面白そうだなぁと感じています。

>みーにゃさんが好きな万年筆に御自分で漆を塗られるのも、そう遠くないのでは?
そうですね~、高価になりすぎないシンプルなものであれば、使ってみたいなぁと思っています。

>やはり日本は造りの国ですね。造りは心を鍛えてくれます。
おっしゃるとおりですね!作り手の心や時代背景、伝統についてまで考えると、自分の内面も広がるような思いがしました!

トラックバック

写字室リテラ―書房・筆記体― - 2009年07月28日 11:55

「うるしの話」と筆記体♪

 うるしの話という本、ご存知ですか? 私は、日本の誇る伝統工芸、蒔絵に興味があるため、何度も繰り返し読んでいます。 蒔絵の万年筆は海...

URL :

プロフィール

Author:みーにゃ
文房具が大好き。最近のお気に入りの万年筆はモンブラン252。
WebショップやWeb製作の仕事をしています。
万年筆好きが高じて、文具撮影にハマり、笑暮屋さんの万年筆の写真を撮ったり、商品コンセプトを考えながらアップしたり、HPを作ったりしています。
ライターとしても活動中。

好きなこと
・写真を撮ること
・綺麗なものに触れ、美味しいものを好きな人と食べること
・書くこと
・大自然の中でリフレッシュすること

万年筆にはまったきっかけ
・2005年、父の形見の万年筆を譲り受けたこと
・2006年3月、フルハルターで「自分の一本」を作って頂きました。以後、万年筆は増殖の一途。万年筆愛好家の会WAGNERに参加したり、萬年筆くらぶ「フェンテ」に入れて頂いたり、人との交流を楽しむようになりました。

ひとこと
「文房具ラバー」は文房具好きの方々にとっての、駅や交差点。通り過ぎたり、何かと出会える場所でありたいと思います。

仕事場
下町のエボ屋さん=笑暮屋(エボヤ)=
イーハトーヴのりんご園*かどしげ農園*
↑上記Webショップの運営しています!

Google

ブログ内検索
ブログ外検索
Lc.ツリーカテゴリー
カレンダー&アーカイブ(Tree)
01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

+ アーカイブ
 
最近のコメント
Lc.ツリートラックバック
RSSフィード等
Thanks!

累計:
本日:
昨日:

アクセスアップ

私の愛読blog
ショップリンク
フリーエリア
愛読ブログ更新情報
愛読ブログ更新情報
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。